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ケース6
過払い金を訴訟で取り戻す

依頼者様のお悩み

借金していることが家族に知られてしまい、家族の紹介で債務整理の手続きを知りました。

Sさん(名古屋市在住)の場合
 家族には内緒で消費者金融を利用していたSさん。返済が遅れて債権者から督促状が自宅に届いたため、家族に消費者金融を利用していたことを知られてしまい、現在の借り入れ状況を全て家族に打ち明けました。
 心配したご家族が債務整理手続きのことを知り、Sさんはご家族から債務整理の手続きをすることを勧められ、ご家族と一緒に相談に来られました。

現 状

借金及び財産の状況

借金
消費者金融8社  約310万円 取引期間 1年〜15年
完済している債権者2社
合計 約310万円

月々の家計の状況

収入 支出
Sさんの収入 約10万円
ご家族の収入 約35万円
生活費(家賃、食費等) 約21万円
保険料 約2万円
住宅ローン 約7万円
Sさんの借金返済 約13万円
合計 約45万円 借金の返済を除いた合計 約30万円
合計 約43万円

解決のご提案

過払い金発生の可能性が高く、債権者と和解内容が折り合わない場合には訴訟の可能性もある旨を伝え、過払い請求をすることといたしました。
 Sさんは最近取引を始めたものもありましたが、10年以上前から取引していたものが複数あり、また、そのうちの何個かは何年も前に完済していました。
 そこで、完済後取引していない場合であっても、過払金が発生しているのであれば取り戻すことができること、その一方で取引が終了してから10年経過してしまうと時効が成立するため過払金が取り戻せない可能性がある旨をお伝えしました。
 また、過払金が発生していたとしても全額取り戻せないこともあること、過払金返還の交渉においてSさんの納得いく金額が債権者から提示されない場合には訴訟を提起する必要がある旨もお伝えしました。

CHECK POINT!

選択の決め手

完済後、現に取引をしていない場合でも、過払金が発生していれば取り戻すことができる。但し、完済後10年経過していると、時効が成立して過払金を取り戻すことができない。

過払金が発生していればそのお金を他の債務の返済に充てることができる。

手続きの注意点

過払金が発生していても全額取り戻せないこともある。その場合には訴訟を提起することで取り戻せる額が増加する可能性がある。

手続きの結果と費用

手続きの結果

債権者 依頼時の残金 取引年数 手 続 き の 結 果
 引き直し後の残高  支払方法 月々の返済額
消費者金融 A社 約48万円 12年 過払い金100万円 0円
消費者金融 B社 約50万円 9年 過払い金50万円 0円
消費者金融 C社 約42万円 11年 過払い金70万円 0円
消費者金融 D社 約50万円 11年 過払い金110万円 0円
消費者金融 E社 約100万円 15年 過払い金100万円 0円
消費者金融 F社 約20万円 1年 約20万円 0円
消費者金融 G社 0万円 6年 時効 0円
消費者金融 H社 0万円 6年 過払い金45万円 0円
合   計 約405万円   合計 約455万円 合計 0万円

 過払金返還の交渉でSさんの納得いく額で和解できなかったC、E社については、Sさんと相談して訴訟を提起しました。その結果、債権者から和解の申入れがあり、Sさんの請求額をほぼ全額取り戻すことができました。(訴訟を提起した場合であっても、今回のケースのように裁判外で債権者と交渉して和解することがほとんどです。)
 その結果、過払金を総額で446万円取り戻すことができました。取り戻した過払金から報酬分を引いても327.8万円あったため、債務が残った債権者についても一括返済することができました。なお、1社については時効が成立していたため、手続きを行わないことにしましたので、1社3万円の報酬もかかりませんでした。
 手続き完了までの期間は、受任から全ての債権者より取引履歴の開示があるまでに2ヶ月、全ての取引履歴の開示があってから和解が完了しYさんに返金が完了するまでに6ヶ月(訴訟提起から過払金を取り戻すまでは2ヶ月)、合計で8ヶ月で全ての手続きが完了しました。→過払い請求手続きの詳しい流れはこちら

手続き報酬(着手金除く)

費用 支払い方法
当事務所の報酬 21万円 過払い金よりいただきました
過払い報酬 89万2千円
訴訟費用 3万円

多重債務解決の実例

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